血統は装備と考えたらスっと入ってきた話

こんにちはこんばんは。

今回は私の血統データの使い方について説明しようとおもいます。

まず、血統予想について、オカルトじみていると忌避する方もいますし、いや血統は絶対だ!と血統をメインに予想する方もいます。

個人的には両方正解だと思っています。

では予想に対して私は血統はどのように組み込んでいくのかというとRPGゲームにおける装備と考えたら情報の使い方がスっと入ってきました。

今回は血統見てはいるけど使い方が分からない……という方に向けた話をしていきます。

何故あくまで装備扱いなのか

まず初めに、自分の中で血統は装備だと思った理由をお話します。

結論から言うと同じ馬の産駒でも走れる馬と走れない馬がいるからです。

2歳馬のデビュー時期になると

「父○○、母□□の超良血馬がデビュー!」、「兄弟はあの○○!兄に続いてG1戦線で活躍できるか?!」

といった見出しのニュースを何度も見ませんか?そしてその前評判通りに走る馬は100%ではありません。

むしろビワハヤヒデ、ナリタブライアン兄弟のように兄弟揃ってG1戦線を賑わす方が珍しいのです。我々人間の中にも両親が優秀でも子はそうじゃない場合が多々ありますよね?あるからこそなろう小説でそういう冒頭から始まる作品が多いのです。

話を戻すと血統背景の前に馬自身の能力がベースにあるのです。

そしてメイン能力に対してサブのステータスが付加されるものの代表格がRPGの育成・装備システムだと思い考え方の例として上げました。

単純な話、Lv1のキャラクターに最上級の廃課金装備をしてLv50の敵と戦っても勝つことは難しいですが、Lv100のキャラクターに無課金の初期装備を与えて同じ敵と戦ったら基礎ステータスで勝ってしまいますよね?

同じランク帯であれば装備の差で勝てる場合もあるし、装備が弱くてもプレイヤー側のテクニックで勝ててしまうということもあります。この比較はプレイヤー側のテクニックという外的要因について騎手の技量です。

他にも斤量等外的要因はありますが一旦は省略します。

また、複数装備が必要なゲームであれば組み合わせも重要になってきます。それが繁殖牝馬。

加えて牝馬は年に1頭しか子どもを産めないので場合によっては種牡馬側よりも重要度が高いです。こちらもこちらで、G1めちゃくちゃ勝った牝馬だからと言って強い子どもが産まれる訳ではありません。ミスパーフェクトことダイワスカーレットのこどもたちの成績を見てください。アーモンドアイの初仔とかどうなるんですかね。

それ故に良血でも走るとは限らないのが血統予想の難しいところではあります。

何故装備だけで予想が成り立つのか

では早速ですが血統だけで予想が成り立つ理由を説明しようと思います。

理由は簡単、RPGにおいてもクエストクリアをするために適した装備のレアリティや効果が求められるからです。

先程レベルと武器の互換性について説明しましたが、これとは別にクエストクリアするために適した装備さえしていれば低レベルのキャラクターでもクリア出来る可能性があるからです。

よくゲーム実況者が低レア装備のみでクリアしてみたというような縛りプレイ動画をアップすることがあるでしょう、これです。

適していない装備ではいくらキャラクター自身のレベルが高くてもクリアが難しいけど、適した装備さえしていれば推奨レベルより多少低くてもクリア出来てしまいます。

この例えで顕著に違いが分かるのが芝とダートの適性です。もちろん芝ダート両方出す種牡馬や母系側の血統によって適性は変わりますが主力種牡馬を見ると大体適性に偏りは出てきます。

そこに母父が○○だから重馬場の方がいい、□□が入っているから距離延長できる等の細かいステータスを加えることで予想が成り立つのです。

血統予想家は当日適したレースに対して適した血統を直ぐに見抜けるだけの知識があるので血統だけで穴馬を指名し、適さない人気馬を切って高配当を得ることができるのです。

しかしデメリットもあります。

それは血統に囚われすぎて買えない馬もいることです。

なんのこっちゃという方へ向けて主たる例として2015年の菊花賞です。

勝ち馬はキタサンブラック。

キタサンブラックの血統について、前評判では「母父サクラバクシンオーで3000mはもたない」と言われることが多々言われていました。

血縁関係が弟子や尊敬等で表現されるウマ娘においても「あのサクラバクシンオーの弟子なんだろ?3000mは無理だって。」と育成シナリオで採用されるくらいに有名な話です。

障害重賞を除けばキタサンブラックの登場まではサクラバクシンオーの産駒は短距離路線から長くて2000mまでで結果を出している馬が多く、母父においても同様のことが言えます。しかし蓋を開けてみたら菊花賞どころか天皇賞・春連覇、最後には有馬記念を勝利し引退。

あの時の母父サクラバクシンオーは距離がもたないとはなんだったのか、と言いたくなるような結果です。

キタサンブラックに限らずこういった事例は現在でも見受けられる話であるため、初心者が迂闊に血統予想に手を出して当たらないじゃないか!という負のループが生まれる理由でもあると思います。

そんな装備で大丈夫か?(データ的にはきつい)

大丈夫だ、問題ない。(勝っちゃう)

ということがあることをお忘れなきよう。

なんちゃって血統予想のすゝめ

さて、ここまで

・基礎ステータスがなければ良装備でも勝てない

・適した装備であれば基礎ステータスが多少低くても勝てる

と一見矛盾している持論を紹介しましたが、要は使い所です。

ここからは使い所と調べ方を説明します。

矛盾持論の使い方

先日新潟2歳Sの話をした中で「人気馬は減点式、人気薄は加点式で取捨選択をする」と書きました。

その減点加点ポイントの1つとして血統を用いる際に先程の矛盾した持論を使います。

私がよく使う言い回しとして

「1番人気でデータ的にこの血統は買えるし、戦績も安定しているから抑えた方が良いんだろうけど今回はこの馬が苦手な内枠なので買えない」

「7番人気で戦績もムラはあるが、明日は雨なのでこの血統なら1発ありそう」

という感じです。

前者であれば

装備は完璧、しかし内枠に対応できるステータスが低い

後者であれば

成績にムラがあるので他の馬に比べたら総合的なステータスは低い、しかし他の馬は持っていない雨が降って重馬場になった時に対応できる装備を持っている

という考え方になります。

血統も予想に組み込みたいという方であればこのくらい簡単な話で充分だと思います。

もちろんこれらはある程度知識のある方向けの例です。

次に、特徴全く分からない!という方向けの血統表の使い方を説明します。

過去3〜5年の馬券内の馬の血統を見る

使用するのは5世代血統表です。

慣れてる方であれば3世代でも構いません。

各血統の特徴等の詳細は割愛しますが血統の基本であるサンデーサイレンス、Mr. Prospector、Northern Dancer等の大元の血統が現代の3世代血統表では表示されないことが多いからです。

何事も基本は大事です。

ものよっては血統の種別事に色分けしているサイトもあるので自分が使いやすい競馬情報サイトを探して見てください。

おすすめは競馬ラボさんです。

続いて何故3〜5年分なのかと言うと種牡馬の入れ替わりがあるからです。ファッション並にトレンドの入れ替わりがあります。

実際に見ていくにつれ「なんか○○って名前が血統表にある馬が馬券に絡んでるな」と気がついて来ませんか?

そうです、それでいいんです。

○○系はどういう時に強い!とか知らなくても何となくそのレースに適した血統(装備)が見えてきます。

自分で予想を考えない方であれば他の追い切りで予想をしている方の情報と照らし合わせたり、自分である程度考える方であれば買い目に追加してみる等して買い目に活かすことが出来ます。

そしてこれを繰り返していくと「確か前に雨だった時にこの血統持ってた馬来てたなあ、コースは違うけど雨だし買っておくか」と応用が効いたり血統知識が自然と増えて行きます。

個別に○○系の特徴は〜と暗記していくのは正直しんどいです。

なので実戦で試していきながら覚えて行くことでそれほど労力をかけずになんちゃって血統予想からほどほど血統予想へ、最終的にガチの血統予想とステップをあげていくことが可能です。

私は外しましたが、今年の札幌記念で上記のようにローラー式に血統を見て「ロベルトとオルフェーヴルか、重たそうなやつとりあえず買っとけ!」と知り合いに伝えたところ買うか悩んでいたプログノーシスを買えたそうです。ちなみに三連単当ててた。

【余談】代替案の話

さて色々RPGの装備がなんだの言ってきましたが、ゲームやられている方、主にスマホゲームやってる方は攻略サイト等で装備入れ替え候補と言ったような代替案の記載を目にすることはありませんか?

その装備代替案こそ後継種牡馬であったり兄弟と考えています。

代わりにはなるけど全く同じ結果を残せる訳でもない、ほどほどに結果は出るけど推奨装備には劣る、そんな感じです。

1番わかりやすいのがディープインパクト(弟)とブラックタイド(兄)。父も母も同じ馬、いわゆる全兄弟と呼ばれる2頭です。

ディープインパクトは種牡馬のトップであるリーディングサイアーを何度もとっていますがブラックタイドはそうでもありませんよね?

それでも血統が同じで種付け料もお手ごろなら……とディープインパクトの代わりとして需要がありました。

時が経ち今の世論ではサンデーサイレンスのサイアーラインはディープインパクトではなくブラックタイド、つまりキタサンブラックが繋げていくのでは?と言われるまでになりました。血統って面白いねえ。

代替案と言えばエピファネイアとエフフォーリア。

エピファネイアと並行してエピファネイア産駒のエフフォーリアが種牡馬入りし話題を呼びました。

初年度の勢いを失ったエピファネイアからお試し価格で安いからとエフフォーリアに切り替える牧場もあったそうです。

産駒デビューはまだまだ先ですが楽しみですね〜。

まとめ

以上が血統は装備という眉唾話でした。

何よりもまず自分の予想スタイルは崩さないのがベストだと思います。

これらを試してみて結果が出なければ血統チェックは不要かと思うので、これから血統ちょっと見てみようかな…という方の参考になれば幸いです。

はちの仔

2020年の有馬記念から競馬を始めました。
「競馬予想は情報戦」をモットーに様々なデータや予想方法、考察をまとめていきます。
低投資で回収率重視の競馬予想はnoteにて行っています。
【主な的中実績】
2023年 新潟2歳S 6-12馬連163.1倍、ワイド45.3倍、6複勝10.6倍
2022年 NHKマイルC 10複勝47.8倍 1-10ワイド406.6倍
2022年 プロキオンS 10-12馬連296.3倍 ワイド65倍
2021年 オークス 7-8ワイド144.3倍 8複勝 28.2倍
2021年 弥生賞 4→10馬単 136倍

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